クラウドワークスで100円損した話②
今日は「クラウドワークスで100円損した話」の続きです。
これまでのあらすじ
Aさんからの依頼を受け、編集校生のテストライティングを始めた私。でも適切な指示を受けていないので、困ったことだらけです。編集校正の仕事は経験済みなので、自分なりにベストなものを納品しました。でもAさんからきた大量のダメ出し。Aさんなりの記事のルールがあったようで、その注文でした。ルールがあるなら先に言ってよ、今日やったこと全部ムダじゃないか~と思いつつ、再校正に入りました。
Aさんからのテスト記事は、医療に分類されるものでした。箇条書きされた体の仕組みを文章化する作業は難航し、時間ばかりがかかります。「ですます付けるだけでいいじゃーん」ってお思いの方もいらっしゃるでしょうか?いやいや、医療記事…そんな簡単に仕上げられるものではありません。
医療記事は難しいんだぞ
何度も書いていますが、OL時代は広告制作をやっていました。大手だったこともあり、広告内容の審査が厳しかった。特に医療分野です。病院の広告を作ることもあったのですが、何重ものチェックをしていました。
私は制作担当&校正担当。スタッフ数名でお互いの広告をチェック、さらに別のスタッフがチェック。その後は、医療記事を熟知した上司が分厚い本をめくりながら厳しい審査を行っていました。
オフィス勤務で、すぐにコミュニケーションが取れる距離感でも、一つの記事を仕上げるのに何時間もかかります。難しい案件はみんなで議論しながら仕事を進めていました。今考えると、キュレーションサイトの記事ってやっぱりめちゃくちゃだなと思います。知識のない外部ライターに依頼することが多いのですから。
テストライティング合格
過去の経験を元に、再校正を仕上げた私。ものすごーく時間がかかりました(´;ω;`)3~4時間はかかりました。経験者だから、頭でっかち状態で仕事を進めたということもあるかもしれません。医療ルールを考えつつ、箇条書きを文章化。がんばった私…と思いながら納品ボタンをポチッ!!!
一時間後、Aさんから連絡がありました。「記事、すごくよくなったね!テストライティング合格!」と。(←実際はもっと丁寧な言い方)。うれしいー♡やったー♡やっぱり褒められると嬉しいものです。丸二日かかった作業へのねぎらいの言葉や褒めの言葉が身に沁みます。テストライティングの支払い手続きに5日ほどかかるようで、5日後にまた連絡しますとのことでした。
突然の大量依頼にびっくり
5日後にAさんから連絡はありませんでした。あれ?と思いつつ待っていると翌日メールが。
「編集ありがとう。契約するよ。早速だけどこれやってね。[10記事ドーン!]納期は4日後ね~今回は医療じゃないよ。デート記事ね。デートだから写真多め、情報多めでお願いね。1件100円ね~」
えーーーー(゚Д゚;)!ぎゃー!うぎゃー!私びっくり。発狂です。だってテストライティング、実働時間だけでも何時間もかかっているんですよ。いきなり4日で10記事だなんて無理です。なので、丁重に相談メールを返しました。
最初に軽く言っただけなので、伝わっていなかったら申し訳ない。子供が幼稚園の間の平日昼間に数時間しか仕事ができない。今回の納期は土日も含まれているのでほとんど作業時間が取れない。改めて相談だが、納期を伸ばしてもらうか、記事数を減らしてもらうかできないだろうか?採用してもらうのにいきなりワガママな相談ですみません…と。
そしてAさんからきた返信がこんな感じです。
「事情はわかった。こちらで解決法を考えるから、一時的に契約キャンセルボタン押してね。こちらからまた連絡するねー」
そしてAさんと連絡が取れなくなった
待ちました。素直に待ちました私。待っててねと言われるといつまでも待つ、のんびり側の人間です。いつ頃お返事くるかなー。その間にも続々届くスカウトメール。でもAさんと契約をするなら、他の方と契約するわけにはいきません。他のスカウトメールに辞退ボタンを押し、低賃金のタスク案件をこなす日々です。
一週間経っても返事がないのでこちらから連絡しました。「仕事量の相談の件でご面倒をおかけしてすみません。御社のノルマにお応えできない場合はこのまま契約キャンセルでも構いません。テストライティングを受けさせていただいたのにお手数をお掛けします。返信お待ちしています」的なことを。
…あれ。返信ない。
そっか、契約はなしだよね。幼稚園の間だけ働きたいワガママな主婦より、専業のクラウドワーカーいっぱいいるしな…。しな…。しな…。しな…。
ハッ(゚д゚)!
テストライティングの報酬もらってないー!
せめてその100円はもらわなければ。だって何時間もかかったんですよ(´;ω;`)がんばって仕上げたんですよ。たかが100円されど100円。たった100円ですが、私はその100円が欲しかった。
でも何度メールしても、Aさんから連絡がくることはもうありませんでした。
クラウドワークスへ相談してみた
困った私はひらめきました。クラウドワークス運営陣に相談してみようと。簡単な経緯を書き、クラウドワークスさんへ問い合わせをしました。
ほどなくしてクラウドワークスさんから返答メール。要約するとこんな感じ。
「不便かけちゃってごめんね。事務局で確認したけど、今回のテストライティング、「契約前」にやってるよね。こっちからAさんに連絡はしとくよ。でもあなたがAさんと連絡つかないんだったら、事務局から連絡しても返信はないかも。かわいそうだけどさ。それ理解してね。 っでさ、テストライティングなんだけど、契約(仮払い)前の業務は利用規約で禁止してるの。仮払いシステムを通してじゃないと、報酬の保証できないシステムなんだよ。今後気をつけてね。 Aさんが100円支払いやすいように、条件交渉画面に戻って、新しい条件を提示するにしといてね~」
そっか。仮払い前に仕事やっちゃいけなかったんだ。泣き寝入り…ほぼ確定だな…。自分が悪い。仮払い前に仕事やった私のバカバカバカバカー。自業自得ですね、ハハハ。
案の定、Aさんから返信がくることも、100円が支払われることもありませんでした。たぶんもうクラウドワークスにログインすらしていないんでしょう。他に案件を出している様子もないし。
たった100円ですが、悲しかった。すごく悔しかった。100円がもらえなかったことではなく、たくさん費やした時間が無駄になったことが悲しかった。すごくすごく悔しかった。私の大事な時間。貴重な時間だったのにな。
クラウドワークスだけではなく、ランサーズ、シュフティなどたくさんあるクラウド上のお仕事。私がムダにしてしまった数時間が、これからネット仕事始める方、初心者の方の注意喚起につながると幸いです。