笑顔に勝る化粧なし

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流産手術当日②

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流産手術当日①の続きです。

 

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10:30 先生による診察

 

はじめは麻酔の先生による診察がありました。診察というより問診かな。昨夜何時まで飲食したかや、持病や手術歴の確認など。

 

 

続いて、手術の執刀医による診察。まずはエコーチェックから。「稽留流産」で本当に間違いないか・・・の最終チェックです。

 

 

 

そんなことあるはずないのに、もしかして、もしかして、もしかして赤ちゃん見えないかな?なんて、ほんのちょっと期待してしまった自分がいました。稽留流産だということも、出血も始まっていることも、手術することも、しっかり受け止めているはずなのに。

  

 

ちょっとだけ。ほんのちょっとだけ期待したけど、やっぱり胎嚢の中は空っぽでした。そして胎嚢は今までの形からぐにゃりと変形して、つぶれた台形のような形をしていました。

 

 

 ラミナリア挿入

 

先生から「稽留流産で間違いありません。予定通り手術を行いますね」と言われ、そのままラミナリアを入れることに。ラミナリアは、子宮口を徐々に広げる器具です。このラミナリアがかなり痛いとのウワサ。

 

 

「ぐっと押される感じがしますよー」と先生が言ったと同時に、「う゛う゛う゛・・・」となりました。痛みのレベルとしては、かなりひどい時の生理痛くらい。でも出産の痛みに比べれば何てことない痛みでした。

 

 

入院部屋で待機

 

ラミ挿入後は部屋で待機です。14時の手術予定が12時頃に早まりそうとのことで、夫を呼ぶように言われました。私もかなり心細かったので手術前に来て欲しいとワガママを言い、11:30に来てもらいました。

 

 

っが、待っても待っても手術始まらず・・・。他の患者さんの処置に時間がかかっているとのことでした。出産の方がいたのかな。

 

 

前日の夜から飲み食いしていないので喉カラカラ、お腹ぺこぺこ。でも点滴をしているおかげでトイレは15分置きです。

 

 

結局、夫が来てくれてから2時間待ちました。ラミの痛みと不安な気持ちで暗くなっている私を夫はずっと励ましてくれました。他の方の迷惑にならないように小声で話したり、ただ黙ってベッドの横で微笑んでくれる夫。

 

 

この長い待ち時間、一人だったらたぶん泣いていた。夫のおかげで心強かったし、リラックスした気持ちで手術に挑むことができました。

 

 

13:30手術室へ

 

点滴をつけたまま歩いて手術室へ。手術室の前まで、夫も付き添ってくれました。最後に「がんばれ」と言われ、「うん、がんばる」と答えて手術室へ入りました。

 

 

担当の助産師さんから手術室のナースさんへバトンタッチし、手術の準備が着々と進みます。心電図や血圧計、脈を計る機械、酸素マスク。先生の処置が長引いたらしく、機械につながれたまま15分待ちました。

 

 

その待ち時間の間、ナースさんがずっと手をにぎってててくれました。「長く待たせてごめんね。寒くない?まだ若いから、きっとまた妊娠できるからね!」とずっとずっと励まし続けてくれるナースさん。不安で泣きそうだったので、とてもうれしかったです。

 

 

先生がバタバタと到着し、手術開始。

 

 

「点滴の所から麻酔を入れますね。入れる時にちょっとピリピリしますよ、はい、今入れてますよー。」と麻酔の先生に言われたのですが、ピリピリなんてもんじゃない。ビリビリ、ズキズキと腕が痛くてたまらない。

 

 

「はい、大きく深呼吸してね」と言われ、3回深呼吸をしたところで意識を失いました。

 

 

麻酔から目覚められない

 

気づいた時には、寝台でゴロゴロと運ばれていました。手術は終わったらしい。術中の記憶は全くありません。

 

 

病室では夫が待っていました。私は意識が朦朧としたまま・・・。薄目で夫を見ているのに、体が全く動かず、金縛りにあっているようでした。

 

 

目の前には夫しかいないはずなのに、息子がいたり、祖父母がいたり友達がいたり。一瞬夢をみてハッと我に返る。麻酔が全然切れていないようで、夢なのか幻覚なのか、まるでパラレルワールドへ迷い込んだかのようでした。

 

 

我に返った瞬間、体がホットフラッシュのようにカ~っと何度も熱くなる。暑くて暑くてたまらない。まるで火あぶりにされているよう。ひどい吐き気が襲ってきます。半分夢の中にいるので、「つわりが・・・つわりが・・・」とうめきながら、おいおい泣きました。

 

 

泣いて泣いて、また意識が飛んで。悪魔の世界に行ったりおばけが出てきたり・・・。悪夢でした。怖くて怖くてたまらなかった。

 

 

麻酔のせいで気持ち悪い

 

体を動かせるようになったのは15:30でした。手術室から戻ってから1時間半も悪夢の中にいたなんて。たぶん、「起きなきゃ!起きなきゃ!」と焦ったことが裏目に出てしまった気がします。夫も「こんな風になるなんてびっくりした・・・休んで付き添ってよかった」と言っていました。

 

 

ポカリを飲んだら、少し笑う元気が出ました。しばらくして夫は息子をお迎えに。今日はもうここでお別れです。

 

 

夫が帰った後、立てるようになってから助産師さんにトイレに連れて行ってもらいました。出血が多めだったので、ナプキンから血が漏れ出し、手術着まで赤く染まっていました。

 

 

ふらふらしながら着替え。目覚めたものの、まだボーっとしています。やっぱりまだ気持ち悪い・・・つわりのような気持ち悪さで、しばらく嘔吐と戦いました。

 

 

麻酔後の吐き気の対処法

 

吐き気が治まったのは21時でした。気持ち悪いからと、水分を取らなかったせいで長引いたそう。助産師さんに「とにかく水分補給を」アドバイスされて、ポカリとお茶をがぶ飲みして何度もトイレに行くうちにだんだんよくなりました。

 

 

あとフリスク!つわりの時もだったんだけど、フリスクを食べると吐き気が少しごまかされます。21時から静かにごはんを食べ、消灯前には差し入れのプリンも食べることができました。

 

 

この記事を読んでいるこれから流産手術を受けられる方。フリスクを買っておいてね。それから大量の水分補給!麻酔の成分を薄めて流すことが一番の特効薬らしいです。

 

 

手術当日のことは以上です。手術後の心や体の変化についても別記事で書いていきますね。